ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
紅葉は毎年撮っているのですが、私の場合たいていは地元の自然公園のように森林っぽい人工の場所か、古都っぽい社寺で撮ることが多いです。いつも行っている自然公園の紅葉と言えばカエデですし、お寺や神社でもカエデか銀杏がほとんどで、特に社寺の庭園などでは写真が和風のイメージになります。今回はちょっと洋風に撮った紅葉の写真を使ってみました。紅葉は自然のものなので洋風も和風もないだろうと思われると思いますが、気分転換にイメージを変えてみるのも楽しいと思います。
作例2も洋風のイメージがあるツタです。ツタは結構身近な洋風の紅葉だと思います。カエデのように華やかな紅葉のイメージがないので紅葉する素材としてはあまりメジャーではないのですが、身近な洋風の紅葉としては良い素材だと思います。ツタは蔓ですからほかの紅葉のように木ではありません。壁などにはっていることが多いので平面を覆うようにのびています。作例2のように正面から撮るときは開放よりも少し絞ったほうがいいでしょう。中途半端にボケたところがあると写真自体がかっこよく撮れません。全体にピントが来るように撮っておきましょう。
作例3は洋館の窓からバルコニーと銀杏を組み合わせて撮りました。このように洋風の人工物と組み合わせて撮る方法もあります。作例4はやはり洋風の門燈をメインにして撮ったものですが、背景に庭園の木の黄葉が入るように撮ってみました。これは黄葉が主役ではありませんが洋風のイメージでありながら秋っぽいイメージを出すことができています。
洋風に撮るにはこのように洋風の建物や人工物と組み合わせるのが一番手っ取り早い方法ではないかと思います。ちょっと前に取り上げたハロウィーンの写真も外国の秋の風物詩ですが10月に紅葉が始まっている地域ならハロウィーン関係のものを組み合わせてもいいと思います。
洋風のイメージがある品種をさがす
花などもそうですがその品種自体が外国原産のものであればそれだけで洋風のイメージになります。たとえば桜や梅などは日本のイメージが強いですが、バラなどは明らかに洋もののイメージの花です。日本で紅葉と言うとメインがカエデなのでカエデの紅葉だとそれだけで日本っぽいイメージになります。そこでもともと洋風のイメージがある紅葉を探して撮って見ました。作例1は地元の洋館へ続く道の街路樹になっている木です。(メタセコイアかな?)詳しくはないのですが、外国の写真などでこの木を使った並木道を見たことがあります。カエデ以外にもちょっと洋風のイメージを持つ紅葉を撮ってみるといつもの紅葉の 写真とは違うイメージにすることができます。