ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
うちでは毎年夏休みにキャンプに行くのが夏の恒例行事です。そろそろ子供たちも大きいのでお友達との約束や部活の試合などでそれぞれ忙しくなり、小さかった頃のように毎週行くことはできませんが「絶対夏休み中に一度は泊まりでキャンプに行く」と決めているので今年も行く予定です。キャンプの写真はぜひ残したいと思っているので、必ずカメラを持って行きますが、一眼レフのほかに防水タイプのコンデジも持って行きます。防水タイプのコンデジは家族で水辺に行くときに持っているとかなり楽しめます。今週は防水タイプのカメラで写真を撮るときのコツを紹介します。
せっかくの防水カメラですから水中の写真もぜひ撮りましょう。当たり前のことですが水中で撮るなら水の透明度の良いところでないときれいに写りません。作例3は川で撮りました。海でも透明度のよいところなら十分きれいに撮ることができますが、なるべく近くで撮ったほうがよりきれいに撮ることができます。作例3くらいの水のきれいなところでも後ろのほうの岩などを見ると、やはりシャープに写っていないのがわかると思います。離れて撮るとその分カメラとの間にある水が厚くなるわけですから、その分透明度も落ちることになります。子供のスナップなどを撮るならなるべく日光の当たる明るい水中で近くから撮るのがおすすめです。
たいていのコンデジには光学ズームがついています。要するにズームレンズがついているということですが、水中で撮るときには、私はほとんど広角側しか使っていません。子供のスナップなどを撮るとき近くから撮るには広角側で撮らないとフレーミングに子供が入りきらないからです。また、水中では空気中よりものが大きく見えます。空気と水では光の屈折率が違うのでそのようになるわけですが、空気中で同じコンデジで撮るよりもちょっと望遠で撮ったような状態になってしまうわけです。この差は意外と大きくて、初めて水中で写真を撮ったとき、「なんか大きすぎる、もうちょっと広く撮りたいのに」と思った覚えがあります。また、たいていのコンデジのズームは望遠にすると暗くなるのでこの点からも広角側のほうがおすすめです。
濡れても大丈夫、水のタイミングを見計らってシャッターを切る
私が持っていた防水タイプのコンデジを見て、知り合いのカメラマンが「へー、一台買ってみようかな」と言って、買ってはみたものの「怖くて水中に沈められない、だって海だよ、塩水なんだよ」と言っていました。心配ありません。そのための防水なんだから。「塩が気になるなら後で水道で洗えばいいじゃないですか」とアドバイスしておきましたが「ワイルドすぎて無理」と言われました。作例1は川で撮った写真です。普通ならカメラは濡れないように気をつけなければならない機材ですが、防水タイプのカメラなら濡れるくらいどうってことないので、子供に「こっちに向かって水をかけて」と頼んで撮りました。水を高く広く散るようにかけてもらってカメラに向かって落ちてきたタイミングで撮るのがコツです。シャッターを切るのが早すぎると作例2のように水滴が広がっていませんし、すくった水が子供にかぶって写ったりします。