ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
今のデジタル一眼レフは多機能でカスタムファンクションなど何項目もあり「この機能が何をするものなのかわからない」と思う方もいるのではないでしょうか。私も全部の機能を使っているわけではなく(全部使っている人は少数派ではないかと思います)最初にAF微調整の項目を見つけたときも「これ何するやつだろう」と正直思っていました。説明書を読んでAFの精度がよくなることがわかりましたが、よくメーカーがこんな機能つけてくれたな、とも思っていました。過去に「なんかAFだと確実に後ピンになる」レンズに思い当るものがあったため使ってみることにしました。先週は「AF微調整を使ってみる」の一回目でした。失敗したところで終わっていますが今回はその続きです。
写真の見た目はどうでもいいので、今回はこの細かい文字を画面中央になるようにフレーミングしました。作例1の状態で撮っています。たしか学生のころやった解像力の実験でも画面中央部と周辺部では明らかに解像力に差がありました。普段撮っていると、なんかちょっと周りの方はピント悪い、と思うことがあってもそこまで周辺部に主役を配することはあまりないのでそんなに意識していませんでした。こういった場合はとくに効率よく結果が出せるように考えとかないといけないな、と改めて思いました。
AFはAFモードによっては、合焦していなくてもシャッターを切ることができます。AF-Cなどはシャッターチャンスを優先する撮影に使うことが多いためピントが合っていなくてもシャッターを切ることができるようになっている場合が多いAFモードです。細かく設定すれば合焦優先にするかシャッター優先にするかを設定できる機種もありますので確認しておきましょう。また、写真を撮るときにちゃんと合焦マークがついていることを確認して1枚ずつ撮っていきます。今回は0~-20まで1枚撮っては調整値を変えて1度アウトフォーカスにし、ピントを合わせ直して撮ってみました。実際に撮った写真の中央部を拡大したのが結果1~結果3です。私が見た感じでは-15あたりが一番よいと思えるのでとりあえず-15に設定して使うことにしました。しばらくこの状態で使って様子を見てみようと思います。
被験対象にするには濃い文字をさがす
前回の失敗の理由は
(1)被験対象にしようと思った字が中間色のグレーであったこと。
(2)無意識にフレーミングしたため箱全体を画面に入れてしまい、被験対象にする文字を画面周辺部にフレーミングしてしまった。
ことであったので、細かくて濃い文字を探し、そこが画面中央になるようにフレーミングして撮り直しました。箱をひっくりかえして眺めてみたら濃くて細かい字が見つかりました。商品名などは大きく印刷されていますが、注意書きなどは小さな字で印刷されていることが多いのでそういった部分を見つけるとよいと思います。