ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
私の住む地域も梅雨入りしました。その割にはあまり降っていませんが。今年は雨が少なかったためか毎年撮りに行っている蛍も数が少なく、ちょっと物足りなかったのが残念です。湿気によって機材にカビが生えることがあり、梅雨のじめじめした時期にはカビ対策用品が気になります。以前カメラやレンズを保管するための防湿庫を紹介しましたが防湿庫以外にもドライボックスを使うという方法もあります。今回はドライボックスを紹介します。
安いのはもちろん助かります。ただ、防湿庫を使い慣れていると上のふたをパカッと開けて機材を出し入れするドライボックスは確かにちょっと面倒くさいと感じたのも事実です。私の防湿庫(ほとんどのものがそうですが)は扉式です。スチール棚にのせて使っているので前からけられる扉式のほうが使いやすいのです。ドライボックスはスチール棚からいったん箱ごと取り出して床に置いてからふたを開けて機材を出し入れし、またスチール棚に戻さなければならないため出し入れが面倒なのです。かといって床に置いておくとスペースをとりますし。しかし何よりも安いのだから、と思って納得して使っています。
私が最初に買ったドライボックスは小さなSサイズでした。とりあえず試しにと思って買ったので、まずは小さいのでいいか、と思ったからでした。しかし買ってみてから気が付いたのですがわずかに高さが足りず、レンズを立てて入れることができませんでした。望遠レンズを2本入れようと思っていたのですが1本は入る大きさでしたが(写真1)もう1本のレンズを立てて入れようとすると高さが足りずにふたが閉まらないのです(写真2)。仕方なく写真3のように寝かせて入れるしかありませんでしたが深型のドライボックスなのに望遠ズームを寝かせて入れているためかなりスペースが無駄になってしまいました。
このドライボックスはふたの裏に乾燥剤を入れるケースが付いていて、この中に乾燥剤を入れるようになっています(写真4)。説明書にも書いてありましたが乾燥剤が湿気をとる能力には限りがあります。乾燥剤が膨らんできてサラサラした感じでなくなってきたらそろそろ飽和状態ということなので、交換しましょう。季節や場所の状況によって乾燥剤の寿命も違ってきますので、機材を出し入れするときにちょっと乾燥剤の状態をチェックするのも忘れないようにしましょう。湿気を吸わなくなった乾燥剤を入れておいても防湿効果はありません。機材をカビから守るためと思って気にかけておきましょう。
防湿庫よりもリーズナブル
ドライボックスは簡単に言えば密閉できる箱なので防湿庫よりはかなり安いです。一般的な防湿庫は電気を使いますがドライボックスは密閉容器の中に乾燥剤を入れて湿気を防ぐものなので電気代もかかりません。安く済ませたい人には都合がいい写真用品といえるでしょう。私も防湿庫とドライボックスを両方使っています。2万5千円くらいで買った防湿庫と同じくらいの量の機材が入るドライボックスを買ったら3千円くらいでした。安いなーと思ったものです。