修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.07.20
コパルスクエアーシャッターから進化した縦走りシャッター。
羽根の素材もスティールからチタン、そしてプラスティック羽根と金属羽根の複合素材とに置き換わりました。
その結果、横からの加圧に対し弱くなりました。
初期のスティールですと多少の加圧に堪えられましたのでシャッター羽根自体の変形は起きませんでした。
シャッター羽根が損傷をすると、シャッター組み品交換となり多大な出費に繋がります。
そこで、シャッター羽根の損傷を防ぐにはフィルム装填時の注意が必要となります。
シャッター羽根損傷原因は、フィルム装填時にフィルムリダー部でシャッター羽根を無意識のうちに押し変形させる事に起因します。
又、機種によりましてはフィルム自動巻き戻し時にベロが残る機種もあり、フィルム取り出し時にシャッター羽根変形に繋がります。
機種によりましては、巻き戻しの際(ベロ残し)の機能が選択制になっていますので、設定をタング残し無し(ベロ残し無し)に設定されるか、任意設定が出来ない場合は製造元のサービスセンターにご相談下さい。
シャッター羽根の損傷を防ぐには、フィルム装填前に少しフィルムを引き出してから装填する習慣を付けることをお勧めします。
職人は道具を大事に扱います。
カメラは家族の履歴やご自身の履歴を記録する道具であり大事に扱って頂きたいと思います。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。