修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.08.06
オリンパスOM-1はプリズム腐食により、ピント合わせが煩わしい個体が多い。
その道の方々は、OM-10からの移植を試みる。
昨今、その婿殿(OM-10)を探すのも苦労をしてしまう。
そもそも、プリズムに腐食が出るのはモルトの加水分解によるもので、OM-10には使用されておらず、婿募集の標的になった。
(忍び寄る化学反応を参照)
上カバーを外すと、驚愕の姿である。
防湿塗料を剥がし、研磨剤(酸化セリウム)で軽く清掃をする。
蒸着面は腐食で溶けて硝子が剥き出しになるが、光は反射する。
仮で婿殿に戻した状態。赤○部に僅かに痕跡が見られるが腐食の煩わしさは気にならない。
悩んでいる方々には朗報の簡易法と思います。
プリズムに腐食があるからと「燃えないゴミ」に出すのは罪ですよ!
機械式カメラは、皆様方の協力で少しでも後生に引き継いで頂きたいと願っております。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。