修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.08.20
和名: | アブラゼミ |
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網: | 昆虫網 |
目: | 半翅目 |
科: | セミ科 |
自宅菜園の里芋に蝉の抜け殻を見つけた。周りを調べると至る所にあった。
梅雨明け10日の猛暑の中、蝉時雨も一段と暑さを感じさせる。
藤沢周平の「蝉時雨」は鳴かない。
鳴くのはオスで2枚の薄い膜と筋肉で、筋肉を引っ張ったり、ゆるめたりして、膜を動かし音を出す。
それ故、蝉には腹の出ているのを見たことがない。
いやはや、羨ましい限りである。
一部の関東地方ではアカジリと呼ぶ所があるそうです。
蝉の抜け殻は「蝉退」(ぜんたい)「蝉蛻」(ぜんぜい)と言って中国の古典「薬性論」に記載されている。
薬効は「小児の壮熱,驚癇を治し,渇きを止める」などです.
こどもの癇の虫にセミの抜け殻が効くのは本当ようです。
上司のカミナリ(癇の虫?)に薬効があるか不明ですので試してみては如何でしょうか!!
里芋も異常な暑さで一部葉が枯れていた。
秋には美味しい里芋が収穫できそうだ。
芋は旨いが葉は食べられない。
葉を食べられるのは、八頭芋の葉で赤い色をしているので見分けが付く。
外皮を剥いて、日に乾せば「芋がら」になり、素朴な保存食材だ。
但し、外皮を剥くときに灰汁で手が黒くなるし、衣服に付けると落ちない。
昨今は畑に捨てられる運命を私はもったいないと思う。
みそ汁の具にすると旨いし、油揚げと炊いても旨い。
その時期になると、日本橋の袂にある「天松」で、みそ汁の具として味わえる。
先人は、大地の恵みを無駄にはしない。農家の庭先で老女が剥いていたものだ。
成る程、食料自給率が下がる訳である。
兎も角、2007年問題で会社人間の抜け殻だけにはならないことを願う。
日本橋店中古売場 田口由明
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