修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.09.27
見慣れないレンズがやって来た。廃棄するには惜しいと好奇心が沸く。
OMマウントのオートフォーカスレンズで他社製品は時々見かけるがズイコーは初対面である。
その姿やレンズ鏡筒にコバンザメの如くヘリコイド駆動用の制御部が取り付けられ、後レンズは特殊な形状でピント合致を制御部に導くよう光を分離する構造になっている。
その後、進化した自動焦点機構カメラのシャッターミラーへと置き換わる。
シャッターミラーの再利用に関しては(おとなの工作読本10号・蘇れ名機達:ヤシカミニスター)を参考にして欲しい。
ご多分に漏れずカビが全面に覆い被さりクモリ硝子状態でグアム時代を思い出す。
OMレンズの定石とマウントを外してビックリの後レンズであった。
ここでは、思いこみを捨て、思いつきを拾いながら分解する。
パンドラのカバーを外すとヘリコイド駆動部や制御基板が所狭しと詰め込まれ、ピント合わせを自動にとの開発者の苦労話が聞こえてくる。
されば、何処から分解すれば良いか語りかけてくれても良さそうなものである。
回路設計は出来ないが、思考回路を働かし、悪魔の爪痕が残りはしたがカビを清掃することが出来ました。
終わってみて、頭髪が二三本抜けた気がするが思いこみだろうか?
思わず清掃用のブラシで頭を叩きたくなった。
日本橋店中古売場 田口由明
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