海を越えての修理品

グアム島赴任時代、同じビルに大手音響メーカーの修理者として勤務されていた方より突然のＦＡＸで救いを求めてきました。
グアム島時代は、電子部品を融通して貰ったり、異国での思い出を作った友です。
その後、メールでの遣り取りとなりまして、以下の心情を伝えてきました。

「本当にご無沙汰しています。いかがお過ごしでしたでしょうか。
最後の砦として、たまたまキムラカメラに電話しましたら、田口さんと言う名の従業員が居ますと聞き取りあえずファックスしてみた次第です。
連絡が取れ、本当に喜んでいます。
実は、キャノンへ修理依頼を出した事が有りますが未修理返却されました。
内容は、この修理に必要な部品”（コロ）”の在庫がないとの事でした。
2006/10/27キャノン　レンズ　FD　35-70/2.8-3.5　古いレンズです。
症状はズーム、フォーカスのリングを動かす時に異音（ルーズ音）と同時にギクシャクした動きをします。
かなり古いレンズですが、実は今までも使っていました。F-1で使っています。
恥ずかしながら、現在ではこのレンズしか持っていなく、今でも使っているので大変に不便をしています。
今ではFDレンズの入手は難しいと思います。
ご面倒をお掛けしますが、アドバイスを宜しくお願い致します。」

化粧箱の保存状態も大変良く、大事に使用してきた想いが伝わって来ます。
頼られた以上は期待に応えられるよう、修理部時代お世話になりました「堺正章のチューボーですよ！」ならぬ街の巨匠に連絡を取り、事情を話すと快く引き受けて下さいました。
そして、完璧に修繕され戻ってきたのです。街の巨匠にはお礼の言いようがありません。
鼻の奥が熱くなります。 早速、ＥＭＳにて送ります。
タモン湾で夕日の写真を撮りながら喜ぶ友の顔が見えるようです。

日本橋店中古売場　田口由明