修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.09.28
先日の台風9号は関東地方を縦断し、各地に被害をもたらしたが、我らが 檜原村 の蕎麦畑も例外ではなかった。
健気に伸びるか細い蕎麦に、お眠り遊ばせと強風を吹き付け寝かしつけた。
その後も、台風一過とはならず太陽は顔を出さずの日々が続いた。
太陽よ台風に負けたのか?「北風と太陽」のイソップ寓話の太陽は何処へと気をもむこととなる。
案の定、蕎麦の開花が遅れている。18日に予定していたステビア散布は延期となる。
開花が見られない1号畑、傾斜が急で風の影響を受けやすく2年続けての収穫量ゼロを更新中。
江戸時代なら飢饉となりボランティアは餓死である。
そこで、畝に竹竿を刺し、ロープを張り倒壊を防ぐことにした。
石の上に三年の無収穫はご勘弁をである。
( 2号畑は少し開花をしているが去年には及ばない。)
3号畑は、風の影響が一番酷かった畑で寝た子も起き出して期待を持たせてくれた。
こんな時、日本人は神様、仏様と神仏に祈る。本当は蜂様と祈念するのである。
蕎麦が出来なければ年越し蕎麦を打てず年は越せない。
4・5号畑も生育が遅れている。
蕎麦の花には長柱花と短柱花の二種類があり、長柱花には短柱花の花粉が必要であり、短柱花には長柱花の花粉が必要となる。
まるで兄弟の背比べで、兄弟仲良く助け合いである。
受粉の手助けをするのが昆虫で、昆虫が集まる環境作りに甘味剤のステビアを散布する。
そして、昆虫が渡り歩いた足跡が蕎麦の実を結実させる。
蕎麦の実を見れば昆虫の種類の足跡が分かるかと目を凝らすが分からない。(当たり前田のクラッカーである)
今度、甘味料の入った飲料水の成分表示を見てステビアの文字があるか確かめてみよう!。
甘さを感じるのは舌で、肌で感じるのは世間の風。
日本橋店中古売場 田口由明
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