修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.10.22
コニカFTAの接眼レンズは、何故か霧(クモリ)がかかった個体が多く、ジャンク扱いか、しずかに眠っている個体が多いよね!
これだけ曇ると星も見えないし、まして被写体の焦点を合わすのにも障害がでる。
五里霧中だね!(後漢の張楷が道術によって5里にわたる霧を起こしたという「後漢書」張楷伝の故事)オッ~これでは焦点の判断がつかない。
上カバーを外せば接眼レンズの清掃が可能だ。
接眼モールドを外し、接眼レンズを止めている①と②のネジを緩めれば分離出来る。
ガラスマイペットで拭いた後、溶剤(アルコール)で清掃すれば綺麗になるが、光学用研磨剤(酸化セロックス)を使用すれば製造時の透明性が蘇る。
清掃、前後を比べれば一目瞭然なのがおわかり頂けると思う。
作業するに当たり布施明の「霧の摩周湖」を口ずさみながら行うか、寡黙で行うかは当人に任せたい。
お節介ではあるが、歌詞を紹介しよう!!
「霧にだかれて しずかに眠る
星も見えない 湖にひとり
ちぎれた愛の 思い出さえも
映さぬ水に あふれる涙
霧にあなたの 名前を呼べば
こだませつない 摩周湖の夜」
日本橋店中古売場 田口由明
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