修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.10.22
距離計式ファインダーは、対物側(レンズが付いている側)より覗くと光学系の経路が確認でき、カビやクモリの状態が判る。
(距離計測距側を覗いた状態)
スクリーンにカビが写されたようで怖いですね!
今回の個体はコニカIII Aです。
上カバーを外せばカビの状態がありありと見えますでしょう!
画像では確認しづらいですが、ミラーを通し合致用のビームスプリッター(赤丸部)の色付きが確認できます。
又、目の焦点をずらせば経路の何処にカビ等が発生しているかが解ります。
カビは水溶性ですからガラスマイペットで拭いてから溶剤(アルコール)で清掃します。
取り付けられている金具等は緑茶で拭うことによりカテキン効果でカビの発生を抑制します。
(清掃を終えた状態)
最初の画像と比べて下さい。
綺麗になりましたでしょう!これで、目障りな原因も取り除け、距離計合致も合わせやすくなります。
カビにより距離計が飛蚊症にならないよう保管環境には気を付けましょう。
(飛蚊症とは)
「明るい所や白い壁、青空などを見つめた時、蚊が飛んでいるように見えることから、その症状を飛蚊症と呼び、眼の前に虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見える現象です。」
クモリは白内障ですね!クモリは、レンズ交換をしないと直らないところが、白内障手術で水晶体を人工レンズに置き換えるのと似てますね。
日本橋店中古売場 田口由明
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