修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.11.07
蕎麦粉に一歩近づく脱穀の日が来た~ぁ。
どの位の収穫になるのかな~の「取らぬ狸(たぬき)の皮算用」を想いながら、堆肥を施し、土作りをしてきた汗が玄蕎麦に変わる瞬間です。
地元の農家に保存されていた時代物でアナログ的な千歯扱きをお借りする。
原理は簡単、櫛を逆さにしたような農機具で蕎麦実を扱くのです。
此方は、進化した足踏み回転ドラム式千歯扱で櫛歯式に比べ数倍の働きをします。
足踏みは簡単なようですがドラムの回転に合わせるにはコツがあり、運動神経の鈍い方が足踏みすると、上手く連続回転せず、逆回転してしまいます。
初めは、足踏みと蕎麦束を扱くのを一人でしていましたが、高効率化にするため蕎麦束を扱く人と、足踏みする人間動力の二人がかりの作業で万歩計の数字がみるみる上がります。
扱いた蕎麦束や小枝には、まだまだ蕎麦実が付いており、少しでも歩留まりを良くするには、矢張り人海戦術が頼りなのですネ。
車座となり、蕎麦実・蕎麦実と一粒一粒落としていくのです。
この作業はA型が宜しいようです。
篩で葉や茎を除き、完熟の玄蕎麦と未成熟や細かいゴミを唐箕と言う選別機にかけます。
唐箕は、箱形の胴につけた羽根車で風を起こし、その力を利用して秕(しいな)・籾殻(もみがら)・ごみなどを吹き飛ばして、完熟実を取り出す農機具です。
心地よい秋の日だまり作業は之で終わります。
その後、神楽坂のお店で蕎麦粉になり、己の蕎麦が一番と自慢の年越し蕎麦を打ち上げ、新年を迎えます。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。