修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.12.03
お客様に誘われ鎌倉へと熟年男三人旅。
鎌倉街道に入る。
北鎌倉駅付近から鎌倉駅にかけて蟻の行列で歩道からはみ出る程で、運転は気遣いばかりです。
皆、紅葉狩り来たのか?
11時を回り、朝食の消化の役目を終えた胃からの信号で何か食べろと要求をしてきた。
何が良かろうかと鳩首会談をし、蕎麦の名店があるはずと、ナビで検索すると「鎌倉一茶庵」が通り道にあるでは無いか、便利な世になったと感心し、バッチグーで寄ることにした。
一茶庵と言うと変わり蕎麦が代名詞であり、三色蕎麦を注文する。
左から芥子切り・茶そば・田舎蕎麦で、小春日和の咽頭に心地よく、量的に不足ではあるが財布と相談で店を出る。
昨今、蕎麦は庶民から遠ざかる傾向か?
店を出た左に打ち場があり覗いてみた。多分、二八であろう。
切り終わったところで目が合い、手で四を示すと首を振るので、折ってある親指を広げると、そうだ、との合図が返ってきた。
蕎麦粉5Kgで、打ち上がり7.5Kgで凡そ70人分となる。
私は1Kg迄しか打てない。腰がきついのである。
八幡宮境内は落葉樹が少なく紅葉の雰囲気はない。
それでも凄い人出で歩く靴音が喧騒である。
何か色づいた木々は無いかと見つけたのが、散るまいと踏ん張って赤くなった桜の葉であった。
秋は、老いていく人生の様で物寂しい風景でもある。
ガンバレよと独り言。
土産は豊島屋の鳩サブレーで、黄色い紙袋が目立つ。思いは同じか?
久しぶりに訪れた鎌倉は、以前は二人であり、記憶では円覚寺で食べた「くずきり」の密の甘さか、二人の仲の甘さか、どの様な時を過ごしたかの記憶迄は、蘇らなかった。
日本橋店中古売場 田口由明
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