檜原蕎麦通信（収穫祭の編）

店舗休日の火曜日を利用し、神楽坂「たかさご」にて収穫祭が行われ、今年の出来は如何なものか？
配当は沢山来るのかな～との皮算用をしながら参加者が集まりました。
因みに、玄蕎麦で１１０Kg超で蕎麦粉になりまして８４Kgの大豊作でした。
考えれば、８月の種蒔きの暑さから季節は替わり、コートを着る外気温になりまして待望の檜原産蕎麦粉が手元に届くのです。嬉しさは一塩で天候不順で予定通り参加する回数が減ってしまいましたが、増収のお陰で昨年以上の配当です。
うれちいな～うれちいな～

今年の蕎麦の出来は、昨年より格段に風味と食味が良いと店主より託宣を受け、一同オッ～となりにけり。
酒より蕎麦、檜原産十割蕎麦を先に味わなければとズルー・ズルーと同じ音階がそこかしこより始まる。
甘みがあるね！香りが良いね！と満足な様子。
何処からともなく「辛汁が余っちゃってるね！」「もったいないね！」は、お代わりの催促であるが店主は知らぬ顔の半兵衛であった。

今年は、柚の当たり年か？
蕎麦打ちを知っている方々からお裾分けの柚が届く。
守谷浩のありがたや節がでる。
檜原村 からも柚が届いており、参加者一同「ごっちゃんです」の重い土産付きだ。
その上、自身でも辛味大根を育ててはいるが、人の畑は旨そうに見えるのか卑しくもプロが育てた辛味大根を戴いてきてしまった。
左から「カザフ辛味大根・からいね辛味大根」で特にカザフはすり下ろすと鮮やかな緑で美しい。
埼玉で育てていた遠野の在来種「暮れ坪蕪」は１本しか収穫が出来ず、皆で味わうことに、 香りは何処か懐かしい、何の香りかと思えば、好物の赤蕪の香りがするではないか。
同じ蕪仲間であるから当然であるが、和久俊三の「赤かぶ検事奮戦記」を読んでも蕪の香りはせず、インクの香りがする。

日本橋店中古売場　田口由明