修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.12.04
玄ソバの果皮(殻)をつけたまま全種子を丸ごと製粉したものを「挽きぐるみ」という。
石臼などで挽き、それをふるいにかけて殻を取り除く製粉の方法。
完全に殻を除去できないため、粉の色は黒く、食べてぼそつくが栄養は高い。「全層粉」「全粒粉」ともいう。
その、挽きぐるみの蕎麦粉を戴いた。
この蕎麦粉で打つと田舎蕎麦となる。
日頃、外皮を剥いて蕎麦粉にした江戸蕎麦しか経験が無く、繋げることが出来るのか不安が過ぎる。
折角の頂き物、無駄には出来ない。
丁度、蕎麦粉の買い置きがあり、挽きぐるみ500gと買い置き400gを合わせ打つことにした。
何とか伸すことが出来る。
田舎蕎麦は、厚めに伸し、切りも幅広になる太めの食感が美味しいらしい。
理由は分からないが、外皮が含まれているので切れやすいからと思う。
初めてにしては良い出来と自賛する。頂いた方にも打ちましたと届けた。
どこぞで食べた田舎蕎麦は顎が痛くなった思い出があり、ズル~とはいかない。
モグ・モグであった。
経験が無く、茹で時間3分としたところ柔らかい。
愚妻は旨いというが物足らない。
2回目は、1分の茹で時間とすると、あの、田舎蕎麦の食感がでた。辛味大根で味わうと旨い。
喉越しも、いつもの蕎麦粉を割り粉として入れたので、田舎蕎麦特有のボソとした食感は無く蕎麦本来の味がする。
ところが、打ち上げは繋がっていたが、夕方、再度、茹でると切れる。
上記画像は夕方茹でた物であるが、程良い長さでもあるが。。。。。
お届けした方よりお礼のメールを受け取り、切れてしまうでしょうと返信すると「丁度いいきれ方で食べやすかったです」と返ってきた。
いやはや、思いやりのあるメールに苦笑する「たぐち庵」であった。
日本橋店中古売場 田口由明
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