修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2007.12.19
出会いは、かれこれ一昔になるであろうか。所は日本橋三越「英国展」であった。
未だ二十歳台の頃、妹の卒業旅行が欧州であり小遣いをあげた土産として「アクアスキュータム」のトレンチコートをロンドンで買ってきた。現在のチュック柄と違いピンストライブの裏地でした。その後、調べましたら防水コートの老舗だったんですね!
襟巻きも通常の長さより長いものを手に入れ愛用しています。
茶色と紺の格子柄が何故か落ち着くんです。
当時、ジョニ黒を飲むことは、ステータスで国内価格一万円もしていたのですよ!
海外旅行の土産は、決まって免税範囲の洋酒3本、紙巻タバコ200本に香水でした。
そんな思い出があるのか、その日は、何気なく英国展に惹かれて出掛けたのです。
そこに衝撃の出会いがあり、それから「まさか」の坂を上る事となります。
最新作「Village Wedding」は愛娘の結婚式を記念し2006年に制作されました。
その他の年代別作品は、下記HPでご覧になって下さい。
http://www.gcjapan.net/gallery.htm
一目見たグラハム・クラークの作品は、メルヘンの世界であり、心が安らぎ、銅版画の精細さと色彩の豊かさに感激するのみであった。
そう言えば、小・中学校のどちらかの図工の時間にエッチングを習った記憶があるのですが。。。。。
作品「カフェ・コチョニーク」は、フランスの田舎町の光景で、客は、お互い仲良さそうに腰掛け、のんびりと時間が流れているようです。お年寄りはブルース(鉄玉を使う一種のゲートボール)を楽しんでいます。ここに登場している誰もが幸せな満足感に慕っているのですが、英国人夫婦のテーブルには、注文したランチが無いのです。
英国人とフランス人の微妙な関係を皮肉った作品ですが、ランチを待っているのは意外にもクラーク夫妻かも知れません。
来日した際に「追憶」の額装の裏にグラハム・クラーク自身の似顔絵と直筆のサインを貰っちゃいました。似顔絵が可愛いです。
そして「作品の中に自身を描く事もあるんですヨ」と画商の方が教えてくれました。
遊び心がありますネ!作品の中の何処に描くのか?見つけるのも楽しみなものです。
また、「クラーク氏は、ワインをこよなく愛するのです。ワインがあればご機嫌」とも教えてくれました。
今年の英国展に来日はしませんでしたが、今度お会いしたときに「フランス産ワインは飲まれるですか?」と聞いてみることにします。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。