修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.01.07
江戸時代中期には月末に蕎麦を食べる「三十日(みそか)蕎麦」の習慣があり、その一部が残ったのが年越し蕎麦の習慣になったとの事です。
蕎麦は五穀に入りませんが、蕎麦の細く長くを願ったようで、関西ではうどんとなり太く長くを願い、流石、関東とは食文化と思考感の違いを見せつけています。
そう言えば引越蕎麦も同じ意味でしょうか!今は、手ぬぐいに替わったようです。
木鉢が小さいので1Kg打ちが限度で伸し棒3本を使い順次薄く伸ばしていきます。
打ち粉は、食味を害しますから最小限の使用とし、破けないよう注意をしながらの作業です。
麺棒の手入れに木賊(とくさ)珪酸質を含む植物をヤスリ代わりに使いツルツルにするんですヨ。胡桃油やオカラで長年磨くと艶が出て使用感が良くなります。
賊(とくさ)は、春のツクシを長くしたような格好をしておりまして、庭に植えている方もいるようです。腸出血を抑える有用な生薬で歯磨草の別名もあります。
伝統工芸品のつげや木地加工にも使われており、音楽家の滝廉太郎は、爪を磨いていたと言います。土筆も同じトクサ科に属すので、木賊も同じ花(?)の形をしています。
「木賊を刈る」は秋の季語・土筆は春の季語と同じ仲間で面白いですね!
流石に水を加えますと1.5Kg程になり、畳みますと座布団のようです。
お届けする量は、名店で生そば一人前80gでしょうか?食べた気がするようにと一人前120gとしました。
在庫では不足ですので蕎麦粉3Kgを29日に受け取りに神楽坂のお店に行きましたら、外国人夫婦が年越し蕎麦の予約に来ていました。郷に入れば郷に従えと年越し蕎麦を召し上がるンですね!それとも、日本びいきの外国の方なのでしょか?
蕎麦打ちした日は、27日、30日、31日と都合使用した蕎麦粉は6.5Kgにもなりました。いやはや、腰の折れる作業です。
ち上げた蕎麦(変換間違えです)からからパック詰にし、蕎麦つゆとセットでお世話になったご近所の方へ届けます。埼玉の菜園育ちの辛味大根も添えたんですよ!
息子が休みと同時に友人の所で積み木会談とか?晦日に待ち合わせまして蕎麦を渡したところ、鹿爪らしく「おまえの親父の蕎麦は、年々旨くなるね!」と言っていたとか、之も褒め言葉かと吐息をつきます。
日本橋店中古売場 田口由明
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