いけませんね！

巻き上げ出来ずのオリンパス ペンFTを分解しましたら、紛失したのか？飛ばして仕舞い見つけられなかったのか？違う２のバネで代用してあった。中島誠之助氏に怒られる。

苦心をしたのであろうが、本来の作用を満たすには、バネ力量が足らない。難しいものである。１のバネは正規のバネが取り付けてあった。

代用バネと正規のバネの比較。鋼線の太さが違うし、バネ力量も違う。

正規のバネ掛け位置。

レリーズするとA・B・Cが押される。
Cは、連絡板でミラー駆動部の係止をはずす役目をしている。ミラー駆動部が作動し、シャッターミラーが上がりきるとDのレバーが矢印方向に押される。

Dレバーの突起がEの係止を外すとFが回転し、Gレバーを蹴飛ばす。
Gレバーは、ガバナに連結している。（この画像では、ガバナが外してある）

レリーズ釦を離すとA・B・Cが戻る。そして、に回転を与えるコイルバネが捲かれる。

（正規のレリーズ状態）

（正規のレリーズoff状態）

しかし、不適切なバネに替えた為、黄色○のレバーが赤矢印方向に戻りきれず、巻き上げ出来ずの現象となる。又、新たな不具合現象に遭遇してしまった。長生きするものである。

米谷氏のペンFT回転シャッターよ、之からも回り続けて欲しいと願う。

日本橋店中古売場　田口由明