修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.04.03
(各画像をクリックすると拡大表示します。)
カビがあると入院してきたレンズを光にかざすと糸くずであつた。
試しに息を吹きかけると、あゃ~文様が浮き出るではないか?ゴマフアザラシか?
別に、月のクレターの撮影をしているわけでは無い。静かな海のカビと命名する。
此方が、拡大画像で、中心(赤矢印)には核?がある。周りには菌糸が魔の触手を形成して縄張りを伸ばしている。恐ろしい光景ではないか。この時点での目視は無理だ。
吹きかけた息が造影剤の役割をして、カビを浮き上がらせたので見えた。スーパーマンなら見えたかも知れない。
清掃してみると、文様は薄くはなったが、痕跡が残ってしまったのが良く判る。
清掃後の拡大画像。チョイト分かりづらいが中心(赤矢印)と濃淡の違いがある。
息の造影剤を吹きかけなければ何事が起きたのか判断は難しいようだ。
清掃せずに培養すれば立派なカビに育ったに違いない。可哀相な事をした。
健康も、そうであるように早期発見が長生きの秘訣に変わりない。
今回の撮影に当たっては苦労をしたのである。検査技師・執刀医・記録係・照明係と四役をこなす。そして、コントラストの不足によりピントが合わせづらいのと、造影剤の息(一時的な水滴)の蒸発の早いことだ。咽頭の乾きを覚える。
それでも、愛機ファインピックスF420は期待に応えてくれた。
何とも頼もしい道具で、之からも原稿の手助けをして欲しいと願う。
日本橋店中古売場 田口由明
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