修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.04.14
Fズイコー38/1.8の場合。
社名環をゴムアダプターで外すと、フィルター取り付け環・絞りクリック環が外れる。赤丸部の硬球・バネは別途保管する。
マウント環を外してから、1から3のネジを外し、ヘリコイドと鏡筒を分離する。
絞り環を外すと絞り値カム環が外れる。後レンズを外す。
1から3のネジを外すと、絞り台座が外れる。
ヘイコイドグリスの経年変化により、油分の潤湿が起きている。全体が油分で汚染されています。
Aベンジンによる浸け置き洗浄をする。ネジ穴まで潤湿した油分も綺麗に洗浄される。
マウント側の赤丸部に開閉環の突起が入ります。
これらが咬合することにより、本体側と連動し、絞りの開閉が行われる。
組み込み要領として、マウント側の1レバーを赤矢印方向に動かして開閉環突起を咬合させます。
1番ドライバーで上記の作業をしてマウントを組み込みます。
オリンパスペンFでレンズを着けるとシャッターが切れなくなるのは、一つの原因として、絞り油により作動抵抗が増すために、シャッター切れずの症状が出ます。
一番顕著になるのは、最小絞り値・ヘリコイド位置を最短位置で点検することです。
この位置は負荷が最大になりますので、之を満足すればレンズ側は問題が無いことになります。絞り羽根に油分の潤湿が見られずシャッターが切れない場合は、開閉環の汚れとなり清掃が必要となります。
もう一つの原因として、本体側にもあり得ますので修理を依頼してください。
日本橋店中古売場 田口由明
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