修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.05.08
鏡筒の一部が取れちゃいましたと、ERに駆け込んできました。
確かにビックリです。でも、見た目よりは大きな故障ではないんですよ!
ルーズソックス宜しく秒時環を止めているネジ3本がルーズになって抜けてしまっただけなのです。
元に戻してあげれば問題は無いのですが、加齢による症状が多々ありました。
シャッターセット不足もありました。
通常は、赤点線部付近でシャッターがセットされなければなりませんが、この個体は仕事をしませんでした。とな訳で、セット不足分を各所から調達することにします。
調達先は難しい物で、道路整備財源特例法復活並に苦慮します。
(1)のレリーズがされると係止が外れ(2)の駆動レバーが回転し(3)の羽根開閉間が連動動作しますが、動きが悪くシャッター羽根開閉が分解写真を見ているようでナマケモノの動きをします。
ナマケモノを退治するには、シャッター機構部を分解し、各々の部品を洗浄して油分の補充をします。油分の補充により油膜が形成され軽い動きに繋がります。そして、サクサクと軽快な音色を残し働き出すのですね!
其れにしても機械式をいじるのは楽しいですね。
部品一つ一つの役割が目に見えますし、組み込み方を忘れた場合でも理屈と個々の部品の役割をジッ~ト考えるのです。
電気は、配線を間違えると怒り出して焼けてしまうことがあるんですよ!!
目に見えないのは怖いものです。
手が触れれば植木等の「しびれちゃった、しびれちゃった、しびれちゃったよ」になります。それ故、機械式は安全と言えましょう。
まぁ~、解らないときは、糖分を補充し、ゆっくりと休みまして新鮮な頭で考える事にしましょう。
日本橋店中古売場 田口由明
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