修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.06.04
オリンパスペンFVの入院です。セルフタイマーがチリチと鳴くのとセルフタイマーのセットが不完全になるのです。
分割してあるセルフタイマーの駆動バネ。
制限板を外し、歯車固定レバーを外します。
歯車固定レバーはアンクル部を押さえています。セルフタイマー作動釦を押すことにより係止板が外れ作動する仕掛けになっています。
押さえ板の1から3のネジを外しますと歯車群が現れます。
アンクル部の汚れや油分の不足によりチリチリ虫が鳴きます。
Aベンジンで洗浄後、油分の食事を与えます。
セルフタイマーのセット不足はラチェット歯車の中に原因があります。
Cリングを飛ばさないよう注意しながら外します。
中には3ヶ所の楔形の空間にコロが3ヶ入っています。
時計方向に回りますと空転し、駆動バネが巻かれます。セルフタイマーが作動しますと赤矢印の方向に動き、歯車の内壁に接し単体の歯車と同じ働きをするのです。
今回の場合、汚れや腐食によりコロが働かないのが原因でした。
清掃後、コロが働くようになりました。
車のクラッチに置き換えると解りやすいかと思います。
オリンパスペンFT&FVのセルフタイマーには種類があり、今回の仕様の場合に限ります。
セルフタイマーを作動させますと、制限板が押し上げレバーをヨッコラショと押し上げ、連絡板を緑矢印方向に動かしシャッターが切れるのです。
日本橋店中古売場 田口由明
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