修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.07.01
可動ミラー一面に成長しているカビ。蒸着面が食害されればレンジファインダーの用をなさなくなります。カビは、何でも餌にする悪食です。
人は、周りに悪食な方が居れば避けることが出来ます。
家庭報知器の宣伝ではありませんが、ミラーは逃げられません。
最後のレンジファインダーの勇姿です。時代の流れと共に製造されなくなりました。
赤実線と赤点線が距離計の光路です。緑点線は、自動補正された視野枠と画角の光路です。
対物レンズに筋が見えると訴える方がおります。二枚の対物レンズが斜めに貼り合わせてあり、接合面はビームスプリターの蒸着がしてあります。見えるのは接合面なのです。
分かり易く申しますと、斜め断層があるのです。地震の原因の活断層ではありません。
しかし、大きな衝撃を与えますと動いて剥離しまして距離計の働きが出来なくなります。
所有者が断層の動きの原因にならないよう衝撃・落下に気を付けましょう。
赤矢印から覗くと、カビが発生しているようです。
電流計・画角切り替え部をはずしますと、コロニーを形成した特大のカビが見えました。
余程生息環境が宜しいのでしょうか?ずいぶん成長した物です。 子供の成長は楽しみですが、カビの成長は戴けません。
梅雨が終わりましても高温多湿の気候が続きます。保管には十分気を付けてください。
日本橋店中古売場 田口由明
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