修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.07.04
母校ではありませんが、中学校を訪れるのは半世紀近くになりましょうか立派な実習室がありまして、蕎麦打ちの準備をします。
一月前迄は教諭として奉職しておりました蕎麦打ち歴10年の模範蕎麦打ちです。
元、教え子より「先生・蕎麦打ちも上手いね!」とチャチャが入りますが、聞き流します。
6班に分かれて、初めての十割蕎麦を打ちます。
代わる代わる、水回しから・捏ね・伸しと進んで行きます。級友の仕草を見ながら、思わず自分の手も動いてしまいます。水回しから切りまで全てを体験してもらいますが、班の結束が蕎麦の出来に影響が出るんですね!
麺棒の扱いも、初めてにしては型にはまっています。
伸しは、四つ出ししない田舎打ち、簡易打ちです。 形は悪いですが、共同作業は何事にも代え難い絆を強くします。
いよいよ、蕎麦切りに入りますが、刃物を使いますので怪我をしないかと緊張の瞬間です。
リズム良く123と声を出してと指導しますが、「ほうとう」あり「きしめん」ありと 包丁の扱いは難しいようです。
各自が蕎麦切りした分は家庭に持ち帰り味わって頂きます。
小生の頃は一クラス60人・10クラスと記憶しておりますが、現在は40人3クラスと 将来日本を託す世代は確実に少子化へと向かっています。
小生の老後は、彼らの存在無くして成立しないのです。
最初は、喧騒としていました教室でしたが、蕎麦打ちが始まりますと真剣なまなざしに変わります。何時もは、寂しさからか?チョッカイをだし、顰蹙を買っている生徒も、女子から「蕎麦職人みたいね!」と頼られると力のいる捏ね作業をヨシャーと応じていました。
「日本の食文化を知る」は、3週に渡りました体験教室も今日が最後です。
感想文からは、各々の感謝の気持ちが綴られており、お手伝いに参加しました臨時教諭から、思わず笑みがこぼれます。
一同、実のあるボランティア活動に意義ありと、砧南中学校を後にしました。
日本橋店中古売場 田口由明
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