修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.07.19
ベスト版のフィルムを手に入れるには苦労するようです。
ブロニーを使用する二眼レフでは大きすぎますが、44は可愛い大きさで絵になりますね!
暫く入院をしていましたが、ヤット食指が動きました。 飛び地の如し貼られている擬皮を剥がします。
性が抜けた擬皮は、ドライヤーで暖めると破損せず剥がれますが、冷えるとパリパリと割れてしまいますので触れないようにします。
貼るときは、再度、暖めます。
1から4のネジを外しますと、フロントカバーを外すことが出来ます。
シャッターを止めています座金を外すと、取り付け台からシャッターが分離します。
症状は、速度不安定との事で開腹しましたらスローガバナの動きが緩慢なのです。
本来ならシャッターをセット(1赤矢印方向)しますと、スローガバナの歯車(2赤矢印方向)は速やかに動かなければなりません。
(写っている楊枝は撮影の為、強制的にスローガナの動きを固定しています。)
しかし、この個体は歯車の動きがナマケモノ状態ですので秒時が不規則になるのですね!
スローガバナをAベンジンで洗浄し、注油をしますとサクサクと働きました。
(洗浄前のスローガバナの動き・2赤矢印の歯車の動きを注視してください)
https://www.kitamura.jp/photo/repairer/material/DSCF0915.wmv
(洗浄後のスローガバナの動き・同じように2赤矢印の歯車の動きを注視してください)
https://www.kitamura.jp/photo/repairer/material/DSCF0918.wmv
如何でしたでしょうか?
スローガバナはチリチリ虫の他にナマケモノも住み着くようです。
日本橋店中古売場 田口由明
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