修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.08.12
清里蕎麦合宿の寄り道として、須玉ICを下りました十賢人は、甲州街道台ヶ原宿の面影を残す僅かな旧道にある山梨銘醸と食事処臺民へと向かいます。
途中、長坂を通りますが、間違っても某蕎麦店へ寄りますか?とは禁句であります。
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山梨銘醸の銘柄は七賢を冠してあり、その由来はと申しますと、中国魏時代に竹林で酒を酌み交わしながら清談を行った自由人、阮籍(げんせき) 阮咸(げんかん)けい康(けいこう)王戎(おうじゅう)向秀(しょうしゅう) 山濤(さんとう) 劉伶(りゅうれい)を指しまして、天保年間、高遠城主より「竹林の七賢人」の欄間一対を頂戴したことに由良し名付けました。
北原家(山梨銘醸)は、明治13年6月、明治天皇山梨県巡幸の折、御在所とした名家で当時の状態をそのまま保存してあるようです。
好みの酒を見つけるのに用意された洒落た試飲所があります。
試飲グラスは正しく試飲で可愛いのですが、深く試飲を望まれる方には有料の用意もしてあります。
未だ道程の途中でもあり、陽高き頃からとぐろを巻きましても賢人に笑われそうでありますから、試飲グラスで好みを見つけることにします。
そして、本醸造無濾過原酒「甕ぐち」と酒器の二つが荷に加えられました。
酒器は五種類あり、これで四種類が揃ったのです。一種類を残したのは、何時か訪れるであろう場合の楽しみとします。旅先に風呂敷包みを忘れてきたようなものです。
無粋な方は「連絡して宅配で送って貰えば」となりますね!
ここは、形の無い風呂敷包みとお含み下さい。
山梨銘醸に接し、農家風の佇まいの食事処臺民があります。
復路に寄る予定を変更し往路に寄りましたのは道路事情を考慮した結果です。
二階に上がりますと真ん中に大きなテーブルがあり、両脇に小人数用のテーブルを配し、奥に畳み席があります。天井は古民家を移築したのか梁剥き出しで落ち着いた照明がしてあります。
畳み席の腰板には古の書き付けが貼られており、注文後の空虚の時間を過ごすに適切かと思いますが、書の心得がありませんと解読が難しゅう御座いました。
此方は、麦トロ定食で淡泊な性格?の方が注文を致しました。
注文の前に出てくる水は、甲斐駒ヶ岳の伏流水で仕込み水であり、積んである蕎麦打ち道具を取りに行く衝動に駆られました名水でありました。
此方が、ビーフシュー定食でしてサッパリしたブラウンソースが素材の味を引き立たせております名物料理です。
思えば2年前、蕎麦友と清里合宿の帰り道、間道を走り偶然見つけたのです。
帰京後、蕎麦友が臺民のビーフシューの紹介をテレビで見まして、機会があればと、鬼の笑う約束を実現させたのです。
向かい側の和菓子屋で山梨へ出掛けた証として信玄餅は避けて通れず荷に加えた所です。
そんな所に携帯が鳴ります。
清里駅で一賢人が加わる予定でした方より到着の連絡が入りまして、慌てて現地に向かう事にします。
日本橋店中古売場 田口由明
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