修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.08.27
※この記事はコニカII A(肩の荷を下ろすの巻・Vol.1)からの続きとなっています。
やっと、スプール軸が抜けます。スプール軸には逆転防止コイルバネが取り付けてあり 逆転防止コイルバネの一端がL型になっています。
この一端はスプール軸受けの切り込み溝に入ります。(差し込み画像参照)
スプール内にはフリクションバネが入っております。
このフリクションバネは、巻き上げ方向の時にはフィルムを巻き取る力が強く、巻き戻す時には滑ります。自動車のクラッチの役割と同じですね。
又、フリクションバネが働きませんとフィルムを巻き取りませんで、駒ダブリの原因になります。
外しました部品はAベンジンで洗浄し、新たなグリスを塗りまして組み立てます。
距離計の光路と、合致調整箇所です。
ファインダーを覗けば、朝靄の散歩で幻想的ではありますが、見える物が見づらいのは戴けません。原因は、カビや塵です。硝子自体の酸化もあります。
透明感が蘇りましたファインダーです。
小生も加齢により、白内障になるのでしょうか?
いや、白内障が忍び寄っているかも知れませんね!
そうなると、ブログ記事を書くことが出来なくなります。
なぬ~、水晶体を置き換えてファインダーと同じ感激にひたりなさい?
そうですね!「置き換えレンズはどれにしましょうか?」と聞かれたらニッコールorズイコーと答えちゃうかも知れません。
出来れば仕事柄、マクロズームの方が良いのですが。。。。。。
コンパーシャッターの亜種で小西六が自社製作した物である。
レンズシャッターの持病である油分の湿潤が見られるので清掃することにします。
分解の過程は、機会がありましたら報告をいたしたいと思っています。
日本橋店中古売場 田口由明
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