修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.08.28
覗けば気にならない程度の汚れであるが、陳列見栄えが悪いと入院の打診をしてきたのです。見栄えが良い方が良いよね!と寝台を空けたのです。
暫し考えながら分解方法を探る。
35m枠と100m枠を止めているネジから外すことにしました。
割と素直に外れ、レンズは合わさったダイキャストの中に収まっています。
擬皮の素材はいかにとピンセットで突いてみますと軟らかい感触です。
ライカのように樹脂ですとオリジナルが損なわれてしまいますから確かめねばならないのです。
ピンセットで溶剤を注入しながら慎重に、且つ少しずつ剥がしていきます。
ネジが現れましたから、これ以上剥がす必要がありません。反面も同じようにネジが現れる場所まで剥がし、4本のネジを外します。
現れたレンズは、成形されたダイキャストに収まっています。
レンズを外し、清掃を致します。矢張りゴミが無いのが一番のようです。
シュー部分は180度回転しましてレンズの焦点距離に合わせる仕様です。
パララックス補正も装備しており、加工精度も良いね!メッキも良いね! ゲルマン民族の律儀さを垣間見ます。
だけど立派な大きさですね!ゲルマン民族の体格と比例するのでしょうか?
日本橋店中古売場 田口由明
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