修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.10.17
連鎖反応か黒ずくめの機種が続く。ペンシリーズにはEFも加えて欲しいと入院です。
ビックリ仕掛けが三カ所、目隠しネジと思わぬ仕様に苦慮したのです。
黒と言えば葉月暘子著「黒髪の誘惑」とは、どんな内容なのであろう?読んだことは無い。
カメラの「黒塗装の誘惑」とは、どの様な心理が働くのであろうか?
冷たい金属色より、塗装の暖かい感触を好むのであろうか?
モルトの切り出しは、ノギスを利用して採寸する。
上カバーを外すと発光部を押し出すコイルバネが現れる。
外し方をなおざりにすれば、コイルバネは勢いよく飛んでいく。
底カバーの電池蓋にもコイルバネが仕掛けられている。注意しよう。
擬皮を剥がし、フロントカバーを外したいが、外れない。どうやら、隠しネジがあるようです。パトロネ室側から止めているのか?ネジは無かったが、ネジの収まるボス穴がある。
画像下側に填め込んだ画像は、パトロネ室側から見た雨戸の節穴である。
昨今は、金属雨戸に取って代わり風情が無いようだが。。。。。。
フロントカバーに取り付けてあるストロボSWの裏側にコイルバネがある。
3個のコイルバネが出そろいました。呉々も飛び道具に注意あれ。
セレン受光部の3本ネジを外し、分離する。
おや、懐かしい仕様だね!ペンEE系のシャッターが載っている。 製造原価削減に改良の仕様変更が見られ、無駄がない。
底部に収まっているのがメインコンデンサーで端子を触るとかなり痺れること請け合いである。身の回りにハンダ鏝があれば、差し込み口を両端子に接触させ放電させる
1から3のネジを外すと絞り室が分離する。
レンズにカビが生えている。
清掃が終わったレンズです。カビが生えている時は、コントラストがあるのか?ファインピックスF420は焦点を合わせてくれた。
清掃後は、何処に焦点を合わせて良いか悩み続け、合致のシグナルを出さない。
ほぅ~と悦に入りながら作業を終える。
日本橋店中古売場 田口由明
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