修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.10.21
※この記事は「旧き書体のNIKKOR-S 50/1.4 其の壱」からの続きとなっています。
ヘリコイド部と絞り室を止めている3本ネジを外す。 場合によっては制限板の下に隠れていることあり。
身二つになったところです。
穴部にドライバーを差し込み1と2を外し直進キーを外します。
中ヘリコイドを反時計方向に廻し、終端位置にし、罫書きを入れ時計方向に反転抜きます。
終端位置が確定していれば、多数の中の施条の組み込みを間違えましても差異を修正して終端位置を合わせれば良いことになります。
制限板を外し、内ヘリコイドを時計方向に廻すと終端位置になります。
中ヘリコイドと内ヘイコイドに罫書きを引けば、組み込み間違えにならないでしょう。
働きを終えましたヘリコイドグリスは、スポンジにAベンジンを湿らせ、線条のラッセル車宜しく洗浄をします。
先日のニュースで札幌のササラ電車の試運転を伝えていました。
竹箒は枝を利用しますが、枝では直ぐに丸坊主になります。
ササラの原料は孟宗竹で、山口県阿武郡福江村での農閑期に主婦達が2ヶ月を要し作り上げます。
直径3.5cmの円筒形の先を150本に裂き、巨大な茶筅と言ったところです。
其れを、ササラ電車(ブールム式電動除雪車)に取り付け、二本の線上を掃き清め、700Kmから800Kmの走行に堪えるようで、一冬に2・3回取り替え、函館や札幌の冬の名物となります。何やら、ササラ電車のチョロQがあると聞くのですが?
ヘリコイドにはスポンジのササラが宜しいようです。
日本橋店中古売場 田口由明
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