修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.10.24
覗けば、焦点板上には無数の黒点あり、何とかならないかと「何でもメッセージ」に書き込みされそうなファインダーです。
清掃する気持ちになり、軍艦部を外したところです。
露出のF値盤とシャッターダイアルが引っ張り帯と連動しています。多くの露出計内蔵の場合は、外しどころを間違えますと連動紐(AE-1やSRT101)の切断につながりますが、RMの場合はシャッターダイアルが固定されており、安心です。
ファインダーを清掃するには、露出計等を外さなくてはなりません。
露出計を外すには、F値盤(変換を間違えたようです)を外します。
固定ナットAを外します。次に固定ナットBを外すのですが、F値盤を押さえてから固定ナットBを外します。F値盤を押さえずに緩めますとバネの反作用で引っ張り帯の切断を招きます。
F値盤を外します。F値盤に力量を掛けるには、F値盤を押さえながら、バネ軸を時計方向に一回転程蒔き、固定ナットBで固定します。
引っ張り帯の掛かりを外しておきます。F値盤の組み込み位置は、引っ張り帯の長さで位置が自然に決まります。
1と2のネジを外し、露出計を分離します。尚、セレン受光部とリード線で繋がっておりますが、注意しながら清掃を致します。
2ネジはメッキ処理がされており、引っ張り帯のガイドの役割をします。
1と2のネジを外し枚数計組みを分離します。
プリズムのみを分離しても良いのですが、ガタ取りのスペサーの挿入が面倒であり、プリズムボックス毎、外した方が良いのです。
4ネジはメッキ処理がされており、引っ張り帯のガイドの役割をします。
1から4のネジを外しますと、焦点板枠が外れます。
焦点板とコンデンサーレンズは棒バネで押さえられており、分離の際に棒バネ花火の打ち上げに注意をします。
焦点板回りに、加水分解したモルトが見えるようになりました。
剥落して焦点板やミラー等を汚しますので清掃後、取り替えます。
どうも、時を経た民具は清掃が仕事のようなものです。
内藤新宿の西、柏木成子町の端に、玉川の分流を引いて水車を仕かけて穀物を精している。
水車の大きさは八、九尺もあり、山城国の淀の水車に形が似ているところから、その流れに架かっている橋を淀橋と呼ぶようになった。
(平岩弓枝著:はやぶさ新八御用帳・淀橋の殺人より)
その方面の店舗より、三台の越境入院であった。
日本橋店中古売場 田口由明
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