修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.10.27
ミラー駆動バネを捲き切ってしまったのです。右上、填め込み拡大画像。
オリンパス ペンFもFTも前板部を組み込む際に、組み込み方を間違えますと、ミラー駆動バネ、捲きすぎ過多となり、駆動バネの断裂に繋がります。
情報を得られない場合には、分解しないように希望します。
折角の名機を、これ以上失いたく無いからです。
此方が正常な駆動バネの姿です。はめ込み画像の蓮根状の盤は、駆動バネの力量を調整する穴が開いています。通常この部分は分解しませんが、止めているネジは逆ネジです。
黒幕製からオリジナルに戻しましたロータリーシャッターの裏面です。軽いチタン素材で作られました幕は鈍い銀色の輝きを放っています。
表面、シャッター制御機構部が組み込まれています。
この度、入院してきました固体を検査しますと、シャッター幕が黒いのです。
始め、シャッター幕が破損していたので自己製作したのかと思いました。
どちらにしても、シャッター幕交換が必要です。
そう言えば、以前「ペンFTのジャンクが売っていたので買ってきました。進呈しますよ」とブログの管理でお世話になっているAさんから戴いたのを思い出しました。
二台を同時分解し、シャッター幕組み品とミラー駆動バネを移植したのです。
其れにしても、何で改造をしたのだろう?
製作されていた幕はチタン製で加工も工作機械でされている所から見ると、知識を持たれている方の製作と分かります。
思うに、高速度カメラを製作したのでは無いでしょうか?
折角ですから、保存しておくことにします。
日本橋店中古売場 田口由明
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