修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.11.14
久し振りにお天道様が顔を出しまして、小春日和の中、蕎麦汁の混合節を買いに出掛けました。
築地の場外市場は、平日にも関わらず雑踏の様相で、人、人でした。
何と、立派な辛味大根が三本100円で売っています。思わず買ってしまいました。
結構、辛味大根を上手に作るのは難しいンです。栽培者の実入りは如何ほどになりましょうか?心配をします。
歩き疲れ、小腹が空き、築地なら鮨だ~とばかりに食べました。
後、3貫が付きましたランチ一人前です。庶民的な値段で1,050円でした。
始め、築地かと思いました鰹節屋を住居表示で探しましたら、表示外なのです。
交番で尋ねましたら「勝鬨橋を渡り、もう一つ橋を渡ったところです。バスに乗る程でもありませんよ」でしたが、結構歩きました。知らない道は遠く感じます。
その昔、勝鬨橋は大型船が通行する際に跳ね上がる橋で有名でした。
信号機の名残が働いていた当時を物語っています。
東京鰹節センターの路上に鰹節が乾してありました。道理で良い香りがするンですね。
此方は、一年半もので、青カビが付きましたのを刷毛で払っておりました。
本節(枯れ本節)のみで出しを取りますと上品なのですが、物足りなさを感じます。
この後、蕎麦店に納め、尚、一年ほど寝かせるそうです。蕎麦屋は結構資本がかかるンですね。チョット前までは出しを取りました削り節を店前に干している光景が見られ、良い仕事をしている目印になりましたが、今は見られなくなりました。
それと言うのも、以前は、お小遣いになりましたが、時代が変わりゴミとして処理されているのです。小生の出がらしは、埼玉菜園の肥やしにします。
昨今は、骨身を惜しみ、名店でも一斗缶の蕎麦汁を使うようで幻滅です。
マサバは脂分が多いので、脂分が少ないゴマサバから作られる鯖節です。
宗田節です。宗田鰹は血合いが多いので、コクのある出しがとれます。
蕎麦友の分と原商店で購入した混合節は4袋(500g入り)で、前者の吟味された節を配合してあるンです。
一袋で一番出し3リットルと2番出しが作れます。
温蕎麦の汁は、2番出しで割って作ります。
この混合節で作りました蕎麦つゆは、十割り蕎麦を主役に据え、其れでいて自分たちを主張します。
オマケに戴きました本枯れ節の削り節と漉し紙です。
荒節から作られる削り節と違い、色、香り、コクが違う正真正銘の逸品です。
帰りはバスにて築地市場に戻り、場外市場を巡ります。
鰹節の買い物だけの積もりでしたが、何時の間にか荷物が増えておりました。
日本橋店中古売場 田口由明
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