修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.11.28
制限ネジを外し、前玉をヘリコイドから抜く。
固定ネジを回し、花形環が外せる切り掛け位置にする。
G2レンズは投げ込みになっており、Cリングで固定してある。
破損させてはいけないので分離はしないことにした。(危険は避ける)
前後に分離するには、裏側にある4本のネジを外すが、1本は貫通ネジであり、シャッター羽根が閉じている時に開かないよう作用しているバネ掛けの役割をしている。 (拡大画像参照)
ZEISSと言えばコンパーシャッターが取り付けられているが、普及品からか?プロンター型のシャッターが載っている。
押さえ板を外し、絞り羽根を洗浄する。
シャッター羽根にも油分の湿潤の痕跡が見られる。
Aベンジンで洗浄する。
シャッターの羽根の組み込みが右回りである。コンパーは左回りであり、右・左回りに意味があるのだろうか?
今回の外部生の入院は、
依頼者:修理が出来ますでしょうか?
小生:1階で受付しております。
依頼者:.........
小生:事情がおありなら、お預かり致しますが?
依頼者:カバンから出しながら「綺麗でしょう。絞りが動かないのです。購入したときから不具合なのです。」
小生:お約束は出来ませんが、お預かり致します。
修理受付伝票に記載頂く。
依頼者:安堵の顔をしてお帰りになる。
何故、修理の依頼の為に来店されたか?聞きはぐりましたが、新たな出会いがありました。
日本橋店中古売場 田口由明
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