修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.01.05
※この記事は2009年 1月 5日に書かれたものです。
寸胴鍋に4リットルの水を沸騰させ、混合節250gを投入。
火を弱めアクすくいに忙しくなります。掬っても掬っても湧き出るんですね!
食味を損ないますから出来るだけ時間を掛けます。
30分程煮出しまして漉し布で漉します。不織布の漉し紙もありますが、拘れば漉し布となります。
混合節の残骸は、埼玉菜園で肥やしとなります。
左が2番出汁、右が1番出汁です。 香りが鼻孔を擽りますが、試飲すると渋味を感じます。
この後、作り置きしました返しと合わせますが、当日と翌日では味に大きな違いがあります。即ち、馴染んで円やかになるんです。
檜原産の純蕎麦粉1Kgです。
水回しの最終段階です。雪達磨の如く粒同士が相思相愛となり、塊が大きくなってきました。未だ加水が必要なのか?それとも十分なのか?の見極めが難しいンですね。
此処で加水しすぎるとズル蕎麦となり不味い蕎麦になり、時には魔法の粉(蕎麦粉の追加)の登場で事なきを得る事もあるようです。
其れにしても1Kgともなると力が入るんですね!腰への負担も相当なものです。
故お茶の水の先生が箸をくわえて打つと腰に負担が掛かりませんと心配をしてくれましたものです。でも、涎が落ちそうです。
容器に入れまして蕎麦汁を添えて近所に配達を致します。
27日には女房が浜町時代の友達と旧交を暖めるとかで1Kgを打ち、30日には蕎麦好きの方へと、稲藁でお世話になりました農家の方へと1Kgを打ち、晦日には2Kgを打ちました俄蕎麦屋です。
打ち終わりましたら道具の手入れです。麺棒も一年間使いますと歯石のように蕎麦が付いているんです。そこで木賊(トクサ)なる植物を利用しまして掃除をします。
木賊は珪酸を含みますので天然の紙ヤスリになり得るんです。
結構付いていましたね!麺棒がツルツルになりました。
これで蕎麦道具の煤払いも終わり新年を迎えることが出来ます。
日本橋店中古売場 田口由明
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