修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.01.26
巻き上げ・巻き戻しノブを固定しているネジを反時計方向に回して分離する。
1と2のネジで上カバーが外れる。
流石US製ですね!上カバーの肉厚は厚く、国産車とアメ車の違いがあり、多少の衝撃にもへこたれません。まるでアルマジロの鎧のようですね!
距離計も質実剛健の作りで大陸気質がうかがえます。
上カバーを戻す際にコツがあります。上カバーに取り付けてある枚数計盤と送り爪を咬合させなければならないからです。どの様に枚数計送り爪を逃がすか考えてみて下さい。
ファインダーを光にかざせば、汚れで春霞になっております。(季節的に早いか?)
清掃後の同じ条件です。透過率が違いますから、楽屋裏が見え、合致像も合わせやすくなります。
コダックシンクロ300のシャッター機構部です。単純ですが、各々の部品加工がしっかりとされています。後日発売されたミノルタレポやキヤノンデミ系のシャッターと機構が似ています。良きお手本になったのでしょうか?
減速歯車のアンクルの形に美術心が見受けられます。普段は見えない部分に美が表現されていると思うのは私だけでしょうか?美しいです。
同僚によりますと、エクターの写りは良く、現在は環境問題で使用不可能な薬品を混合して作られた新種ガラスにあるようです。
レンズの回りにアルファベットと数字が刻印されていまして、アルファベットが製造年を表しています。今回の個体はROですから1956年製造になります。
C A M E R O S I T Y
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
1951年~1958年に渡り製造されましたから、年代別に揃えるのも楽しみかと思います。
ネット検索をしておりましたら、定評あるシグネットのレンズをライカM型に使用できるコンバターがあるようです。
ご興味あれば問い合わせをしてみて下さい。
改造したレンズの様子は、此方のサイトでご覧戴けます。
http://www3.plala.or.jp/tokuzo/kodak_ektar_f3.5_44mm.html
日本橋店中古売場 田口由明
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