修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.01.29
※この記事は2009年 1月29日に書かれたものです。
2009年、創立250周年を迎えるイギリスの陶磁器ブランド、ウェッジウッド。歴史ある伝統を守りながらも、移りゆく時代とともに革新を続け、つねに新しい息吹を感じさせる製品を創造するウェッジウッドは、数ある洋食器メーカーのなかでも憧れのブランドといえるでしょう。
この様な歴史ある会社が倒産したとのニュースが1月にありました。
小生、朝食のコーヒーをある海外の器で飲むのが楽しみです。
ウェッジウッドではありませんが、ミントン社のハドンホールブルーです。この絵付けが好きなんですね!
そして、思い出ある物語があるのです。
子会社のセントラルカメラサービス時代に、お世話になっております方々への盆暮れの挨拶があります。
当初は、世間並みのご挨拶をしておりました。
この、世間並みの挨拶は消費される品物が殆どだと思います。感謝の気持ちが残らないのです。
そこで、独断ではありますが、盆に一客と、暮れに一客と、ミントン社のハドンホールブルーのコーヒーカップを贈ることにしたのです。
始めて届いた時は、ビックリしたと想像します。
コーヒーカップが6客揃えば、ティーカップ、次がケーキ皿と続いていきました。
そして、揃っていく内に喜びへと変わっていったのです。
ある時に、贈られた方からおしかりを受けてしまいました。
「田口、お前は、俺の小遣いを減らす気か!」と冗談半分に叱られたのです。
理由を聞くと「女房が食器棚を買え!」と迫られたようです。
矢張り喜んで頂けたのだな~、意を汲んで頂けたのだと思いました。
今では退職なさり、夫婦で大好きなコーヒーを楽しんでいると推察致します。
ウェッジウッドの破たんで昔の物語を思い出して仕舞いました。
日本橋店中古売場 田口由明
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