修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.01.30
訳があり、緊急入院をしてきましたマクロレンズです。
設定した絞り値通りに絞りが動作しない症状です。
初めての患者でして、治療法を考えねばなりません。まして、マクロレンズは、ヘリコイドの繰り出し量が大きいので執刀には注意が必要です。
絞り動作機構は、マウント側に位置しますので、5本のネジを外し、マウントを分離します。
大夫、見えてきたぞ!患部は未だ先にあるようです。
画像では2本のネジしか見えませんが、反対側に2本あり、鏡筒は4本のネジで固定されています。
4本のネジを途中まで緩め、癒着が無いかをよく観察します。癒着は無いようです。
ネジを外せば、素直に分離出来ました。
絞り作動軸が鏡筒側面に対し傾いでいます。要は、ブラブラ状態です。(反対から読んで、ラブラブではありません)
絞り作動軸基部が緩んでいるようです。
前玉群を外します。
ありました。遊び人になりかけのネジ2本(赤丸部)です。
ネジを締めますと、平行棒技名:脚前拳(要は、体がL時の形で平行棒に平行になる技です)の何度Aの技が決まりました。
之で、絞り値が安定して動作するようになりました。
もし、遊び人のネジになりますと、フラフラブラブラ遊び回り、悪さをするところでした。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。