修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.02.04
漫画の怒りを表すピクピクマークではありません。
絞り環を動かすと露出計の針がピクピク(飛び石状に動く)した民具が入院してきました。
売価が下落したとは言え、人気の機種ですが、完動品が少ないのです。
絞りの値を電気的な抵抗値に置き換えるのがFRE抵抗体です。
分解しますと、矢張りと言うか抵抗値端子全体に汚れとカビ(赤丸部)があります
拡大画像です。カビは抵抗値端子を跨いで発生していました。カビ(赤丸部)は導通体となりまして正規の抵抗値と値が替わってしまいます。
その他、汚れも原因の一つで、無通電箇所が出来るのです。
FREブラシもFRE抵抗体を滑走しますから汚れやカビの汚染を清掃します。
清掃が終わりましたFRE抵抗体です。綺麗な幾何学模様ですね!
FREプリント板もカビの胞子が飛散していると考えますから清掃をします。
組み込めば、抵抗値が段階的に大きくなったり小さくなったりして、露出計の針もなだらかな動きを致します。
橋は泳がないで渡れる便利な構築物ですが、カビの橋だけは頂けません。
日本橋店中古売場 田口由明
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