修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.02.05
マウント形状の関係で限定されてしまう東京光学製のトプコールです。
取り付ける本体の元気なのが稀でして、入院させるか?させないかで悩みました。
経験がありませんで、レンズと対話しながら糸口を見つけます。
ロックレバーを外すようです。
3本ネジを外し、被写界深度環を外します。
この先も分解できるのか?カラクリが潜んでいるのか?収納座を固定している3本のネジを途中まで緩め様子を見ます。
カラクリは仕掛けられては無いようです。
1本のネジにはロックレバーに掛かるバネが取り付けてあります。
絞り羽根自体を動かしますと、問題がありません。
となると、外した収納座に問題がありナマケモノの住処なんでしょうか?
絞り作動環を動かしてみますと、重く粘りが指先に伝わります。
絞り作動環を押さえていますネジと板を外せば分離できました。
外した両者の滑走面を指の腹で拭いますと、汚れと油分の経年変化で粘りを感じます。
即ち、ナマケモノが住み着く原因でした。
溶剤で洗浄し、新たなグリスを塗布しましたら、ナマケモノは自分に適した環境を求め、引越しをしていきました。
日本橋店中古売場 田口由明
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