修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.02.13
買い受け店の厚意により、手入れが必要との判断で小生の手に委ねられました。
非常に保管状態が宜しく、製造時の仕様のままと判断し、OM-1との身体的違いを レポートしてみました。
軍艦部はM-1かOM-1のロゴの他に違いが見られない。
1972年7月発売、1973年5月改名。オリンパスの歩みは此方です。
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/om.cfm#02
レンズマウント側からも違いが見られない。
底板の形状も違いは見られず、唯一機番の違いのみである。
未確認ながら初期仕様は5,000台との見方がありますが、分かりません。
枚数計盤のフォントにM1の方が太字になっているのを見つける。
小生、専門外の機種ではあるが、修理部健在の頃に担当者より底板を外した時に機構部の部品形状に違いが見られると説明された。
巻き上げレバーの仕様変更。指当てのプラスティクは経年変化でひび割れが起きていた。
化粧プラスティックカバーの為に、仕様変更は外観からは目視が出来ない。
軍艦部を外すと、プリズム押さえに大きな違いが見られる。
M-1仕様だと組み立て時に時間が掛かるのと、部品点数の違いから改良されたものと思う。
M-1のプリズム押さえの拡大画像です。巨人の星:大リーグボール養成ギブスみたいですね!
外見で大きな違いが見られるのは、フィルムガイドネジで、後に4本から2本に変更され、OM-1では1番と3番のガイドネジだけに変更されている。
今回のレポートは、初期ロットとの違いとして閲覧頂ければと思います。
因みに機番は115402で、何番から製造されたか?115XXXと考えると402番目になり、11XXXXと考えれば5402台目になります。
調べてみますと、機番129475のM1もあるようで、何台製造されたのでしょうか?
作業風景を見られていたお客様が、「ブラックがあったんだってね!」調べてみると一般発売はされませんでしたが、試作機がありました。
日本橋店中古売場 田口由明
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