修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.03.12
保管環境が比較的良好であったのか?外観の綺麗なK2が診療科目にお構いなしに診察を待っている。ウインドーが映えるのと、何とかなるであろうと屈託のない同僚が、こっそり診察札の中に紛らわせた民具です。
2009年は太陽活動が活発なのか?無数の黒点があるではないか。
元凶は、焦点板の卓袱台を囲むように配置されたモルトです。加水分解したモルトはシャッターミラーで煽られ、卓袱台をひっくり返した状態です。
昔の親父にとっては当たり前の事でも、時代が替われば「実家に帰して頂きます」となる。風呂掃除でも手伝いますか?
軍艦部を外せば、色取り取りの配線が目に飛び込んでくるが、見かけ程ペンタプリズムを外すにあたり大きな障害とはならない。
両端にあるプリズム固定金具の一方を緩め(赤丸部)プリズムを外す。
両端を緩めるとプリズム位置出しをしなければならない。
外したプリズムには、加水分解したモルトのマフラーが巻き付けてある。
防湿塗料を痛めないよう取り去る。
加水分解のモルトは、防湿塗料を貫き蒸着面に悪魔の爪痕を残した。
腐食が進んでおらず、覗くのに支障は無い。
綺麗に清掃された様子です。気持ちが良いですね!
K2と名付けられた経緯を私は知らない。
中国ウイグル自治区とパキスタンの国境の位置にカラコラム山脈がある。
ここにある山々は19九世紀末まで無名の山々であり、測量にあたりカラコラムのKを冠しK1・K2。。。。と名付け、後にK1はマッシャーブルム。K3はブロード・ピークと名付けられましたが、K2だけは測量番号で今日に至っております。美しい三角錐の峰をペンタプリズムに置き換えたのでしょうか?
日本橋店中古売場 田口由明
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