修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.03.23
文字通り玉不足のこの頃でありまして、何とかならないか?と手当たり次第に入院患者が列をなしております。
「親がいなくても子は育つ」と申しますが、カビも育ちます。
何故、表面でなく生地の裏側に発生するのでしょうか?性悪のカビなのでしょうか?それとも硝子に囲まれた温室効果が原因でしょうか?
社名環を外しますとG1レンズがカシメてあります。
専門でありませんから、外観で判断が出来ません。経験者なら見ただけで返却でしょうな~。僅かな希望を持ちまして外してみました。
裏側もカシメです。貝の口を開く事が出来ません。方策無く閉じることにしました。
前群レンズの先をお見せ致します。
となると、同じ仕様のレンズにカビを生やしてしまいますと万事休すになる訳ですね!レンズが無ければ写真を写すことが出来ません。
昭和30年代に放映されました名作TVドラマ「私は貝になりたい」がありました。
「ふさえ、賢一さようなら お父さんは二時間ほどしたら遠い遠いとこへ行ってしまいます
もう一度逢いたい、もういちど暮らしたい・・・・
お父さんは生まれ変わっても人間にはなりたくありません、人間なんていやだ。
もし生まれ変わっても牛か馬の方がいい
いや牛や馬ならまた人間にひどい目に逢わされる。
どうしても生まれ変わらなければならないのなら、いっそ深い海の底の貝にでも・・ そうだ貝がいい
貝だったら深い海の底でへばりついていればいいからなんの心配もありません
深い海の底だったら戦争もない、兵隊に取られることも無い。
ふさえや賢一のこと事を心配することもない
どうしても生まれ変わらなければならないなら、私は貝になりたい・・・・・」
(フランキー堺演じる主人公のセリフより引用)
レンズだけは貝になって欲しくありません。
レンズは独り言を言います。「何時までも家族の履歴を刻みたい」と
呉々もカビを生やさない様ご注意下さいませ。
日本橋店中古売場 田口由明
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