見えなくてはね！（キヤノンズームファインダー編）

外付けファインダーが霧の中ではシャレにならないと入院してきました。
成る程、濃霧状態です。

ゴム板で押さえ環を外す。指標環・視野切替環・マージン取りの線ワシャーが外れる。
線ワシャーを紛失すると、視野切替環のマージンが取れませんので回転しなくなります

前レンズは、セットネジ３本で固定されています。
真菌（カビ）が育っているのが確認できますね

４本のネジで接眼部カバーを外す。

三角おむすび４個がコロニーを作っています。
接着剤はバルサム（精製松ヤニ）と思われる。各々の側面にはカビやクモリがあります。特に傾斜面は反射の役目を務めていますが、酸化でクモリがありますと 霧がかかったように見えるのです。
剥離が起きないように慎重に清掃致します。

清掃で蘇りました姿です。気持ちがよいですね！
先日も相談を受けましたライカファインダーの白内障の濁りを取り去って差し上げましたら、カメラ２台を購入頂きました。
気持ちがよいと財布の紐も緩くなるようです。

日本橋店中古売場　田口由明