修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.04.08
ペンは相変わらず人気ですね。手を入れますと、直ぐに旅立って行きます。
そんなペンDが休日開けの作業台に入院していました。
不具合の原因は固定ピンでした。何処からやって来たって?とんでもないところから流れてきたのです。まぁ~金属の流木と言ったところです。流木は気ままに流れますから仕方が無いと思います。ゴミだ!と捨ててはいけません。役割があるのです。
擬皮を剥がし、張り板を外します。
フィルム室側にありますヘリコイドを止めている4本ネジを外します。
固定ピンは、本体側に埋め込んであるのが外れて、流れ流れて巻き上げ部で悪さをしたのです。役目としては、ヘリコイド取り付けの位置出しなんです。
シャッター羽根の開閉も心なしか緩慢です。肝心要の駆動レバー軸のオイルが切れて錆が発生しております。駆動レバー軸にオイル溜まりがありますが、時の経過で使い切って仕舞ったようです。薬品で駆動レバー軸・駆動レバーの錆を落とし注油をします。
過分に注しますとシャッター羽根に湿潤しますから注意が必要ですね。
不具合を直しても、不具合の原因を作り出してはシャレになりませんから。
日本橋店中古売場 田口由明
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