修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.05.27
通常のブラック仕上げは真鍮の素材に塗装が主ですね。
塗料が摩耗しますと、素材の真鍮が顔を出しまして、自慢など致します。
底板も同じように真鍮が顔をだします。
所が塗料の摩耗の下から現れたのは謎の銀色なのです。
後塗りだよ~ですって。違うようです。
一般的に後塗りを行う場合、メッキを薬品処理してから行いますから素材に腐食痕が見られます。そうしませんと塗装が綺麗に仕上がりません。
現れました銀色は梨地クロームメッキでは無いのです。
裏蓋の摩耗部分も銀色が顔を出しています。
後塗りならば、裏蓋の塗装が摩耗しても銀色が現れることは在りませんし、裏蓋は塗装しなくても良いのです。
底板の摩耗部分からも銀色が顔を出しています。
即ち外装部分は全てクロームメッキされた上にブラック塗装がしてあります。
底板を外してみますと、ブラック仕上げの両者に明らかな違いが見受けられます。
謎の底板はクロームメッキ処理されています。
何故、謎の外装仕様が存在しているのでしょうか?
この処理方法はニコンFブラックでも存在を確認しています。
今まで確認したのは、ニコンとオリンパスしか在りません。
想像の域を出ませんが、クロームメッキ処理することにより強度を増したのではと思うのです。特別に報道用として耐久性を増した仕様なのでしょうか?
真相は藪の中です。
日本橋店中古売場 田口由明
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