修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.06.04
珍しい写真機を入手したとルーラーに乗って店間依頼された。
何十年ぶりかで手掛ける民具である。5インチのフロッピーをドライブに入れて読み出してみますかね!ありゃりゃ~5インチドライブが博物館に行っちゃいました。
Dr.中松もビックリです。
横から3本のネジで固定してある前枠を外し、ゴムアダプターで社名環を外す。
シャッターダイアル環・絞り値環が外せるが、うっかりするとクリックの硬球の花火が上がる。
絞り作動軸・シャッター作動軸を外す。
押さえ板を外し、シャッター秒時設定・絞り値設定連絡環を外す。
覆い板の接着をメチル・エチル・ケトンで緩め剥がし、赤丸部のネジを外しガイド板を外す。ガイド板止めネジは谷底の位置にあり通常では外せない。
其れではと、シンクロモードレバーの穴より、足長おじさん的ドライバーで外す。
要は長いドライバーである。
モード切替レバーを外す。シンクロターミナル(外側より2本ネジで固定)を外し、接着と保持板を緩めて逃がす。
マウント側の化粧盤を外し、シャッターチャージ環を分離する。
更に座金を緩めるとヘリコイド部とシャッターとに分離する。
身二つになりました。イヤハヤ懐の深い作りでした。
取り付け台を外す。
秒時環やCリングの場面は割愛致しまして、現れましたのが、お馴染みの面相のセイコーシャッターです。
To be continue
日本橋店中古売場 田口由明
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