修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.06.10
レリズレバーを外す。Eリングを逃がし、シンクロ端子を外す。 Eリングを逃がす際に磁石を傍に置いときますと、捕捉しますので紛失の防止に役立ちます。
この部分を分解するのは、一部の部品に取り付けてありますバネがシャッター後室の側壁に掛かります。故に組み立ての際に邪魔になるのです。
邪魔になる部品の返しバネ・シンクロモードレバーを外します。
1のネジは」ヘリコイドに固定される形状をしている。即ち錨の役目であるから取り付け時の位置に注意が必要である。押さえ板を他の3本のネジで外す。
押さえ板を外す際には慎重に外す。その理由は次の画像により明らかになる。
シャッターチャージを軽くする為に硬球が9個、コロ棒が9本組み込まれている。
しかるに、シャッターを逆さにしようものなら机の上で鋼球の手毬唄になってしまう。
シンクロモード環を所定の位置にすると、シンクロモード環の穴(赤丸部)にシャッター機構部を止めているネジが窓から顔を出す。
レンズシャッターの持病でもある油分の湿潤で結んで開いての歌を歌わなくなっていた。
此処でも無暗に羽根をバラケさせない。
5枚の内、5と2の羽根(セクター)の先端に衝突防止の工夫がされている。
5の羽根は手前側に、2の羽根は向こう側に反っています。
要は、スキー板の先端と同じです。
2番目の羽根の先端が向こう側に曲げてあるのが分かります(赤丸部)。
それと、子羽根が一枚あります。 組み込み時は、子羽根を先におきまして1~4番を置き、子羽根の上に親羽根5番が載ります。
この先の機構部の洗浄・注油等は、以前にもブログ記事にしておりますので割愛いたします。
日本橋店中古売場 田口由明
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