修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.06.17
決め事として最小絞り・最速のシャッタースピードの設定をしておきます。
シンクロ飾り環・レリーズ飾り環を外します。そして、本革の飾り皮を剥がしますとスカートを止めている4本のネジが現れます。
スカートの裏側には、ミッキーの顔に似たライトバリューの歯車館になっています。
又、スカートの平行を採るために調整ワシャーが入っていますから位置を忘れないようにします。
シンクロ端子のネジを外します。絶縁体の紛失には注意が必要ですね。
再取り付けが済むまで小物入れで保管します。
本体からシャッターをチャージする接続部のネジを外します。本体の中に落下しないよう気を付けます。
シャッター内部では無く、セルフタイマーは閉め出され別宅に位置しています。
フィルム室側から座金を外すと、シャッターが分離します。
フィルムを送りますと同時にシャッターとセルフタイマーがチャージされます。セルフタイマー作動釦を動かしますと、バネ作用によりレリーズ作動盤が赤矢印方向に動き、レリーズ作動盤Bを押し、シャッターをレリーズするのです。
何故、スルフタイマーがシャッター外に位置しているのでしょうか?
小生の推理ですが、シャッター内部に組み込まれますと、お馴染みのM・X・Vの切替になりますよね。撮影者の意思に反しVの位置にありますとセルフタイマーが作動してしまい撮影場面を逃してしまいます。それ故、撮影者の意思を確認するために外部に位置したものと推測します。真意は、設計者に聞かねばなりません。
お馴染みのシンクロコンパーです。セルフタイマーが入るべき空間が空いています。
悪戯坊主でもあるまいに閉め出されたセルフタイマーの気持ちを考えながら推理するのも面白いと考えますが、如何推理致しますか?
この先の分解は、ブログ記事:三匹のチリチリ虫(シンクロコンパー編その一・その二)
//blog.kitamura.jp/13/8302/2009/04/_837215.html
//blog.kitamura.jp/13/8302/2009/04/_839527.html
を参照下さい。
日本橋店中古売場 田口由明
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